おばちゃんひとり旅ブログ

協調性ゼロの 営業ウーマンが、週末+αで日本とアジアのごくごく限られた場所をしつこく訪問。
ケチケチ旅行の極意を学び、なんでもない風景の中から「なんだコリャ!」とオドロくものを見つける小さな旅の連続を書き綴ってみました。

2018年暮れ 台北にて 3日目

今日も早起きして龍山寺へ。

頑張って6:20くらいには到着。

早すぎたからか、まだ線香もロウソクも売っていない。

まだ夜が明けきっていないので、明かりに照らされた本堂が金色に輝いて美しい。




昨日同様、全部の仏様に順にお参りしていく。

お参りの後、朝ごはんのため屋台街に行ってみると、昨日は出ていなかったおこわの店を発見。

「素食」とありいわゆる精進なので肉や魚は使われていないが、コクがあって本当に美味しいので、いつもお店の人がぎょっとするくらい大量買いして持ち帰るのを楽しみにしている。おこわと、これまで買ったことがなかった春雨もテイクアウト。

おこわと春雨はお土産用なので、今日の朝食をどこで食べるか吟味する。



おこわと春雨の屋台。


昨日食べた肉だんごスープ屋台の斜め前に、えらく人の多い屋台があるのでのぞいてみる。人が食べている美味しそうな汁なし麺を指差して注文し、おじさんだらけの簡易テーブルにかろうじてひとつだけ席を見つけ、座って待つ。

運ばれてきた麺は、細かく切った脂の多い肉が甘辛く煮たものが載っていて、混ぜて食べると予想通りのおいしさ。にんにくがしっかり効いている。



にんにくのパンチがきいた汁なし麺。うまし。


いったんゲストハウスに戻るとまだ8時前。

おこわと春雨をゲストハウスの冷凍庫にしまってから二度寝する。

10時に起きて二度目の朝ごはんを食べに外出する。

今度はひとりっぷさんオススメの「鼎元豆漿」へ。

MRT中正紀念堂駅から徒歩5分程度。長い行列が店の外までのびているのでわかりやすい。ネットの情報によると、列はテイクアウトとイートインの二列あるので間違わないようにとあったが、見た感じ一列だったので並んでいる人たち何人かに「あなたはイートイン?テイクアウト?」と聞いて、20人くらいのイートインの列の最後に並ぶ。

並んでいる最中にネットでメニューを吟味していたら、「油條」があるのを発見。イートインで塩味の豆漿と一緒に頼んで、千切って豆漿に乗せて食べようと決める。併せて、たくさんテイクアウトして持って帰って、家で香港ふうのお粥を作った時に乗せて食べよう。

油條は細長い揚げパンの一種で、家で作るには揚げ油が大量に要りそうなので諦めていたけれど、ここで大量買いして冷凍しておけばいいんじゃね?と思った次第。

それと、口コミで素晴らしいと評判の小龍包も食べたい!

どんだけ食べるんだ…と我ながら恐ろしくなるが、それが今回の旅行の大きな目的の1つでもあるので仕方ない。

無事に豆漿、油條、小龍包とテイクアウトの油條も頼み、食べてみる。

豆漿は少し酸っぱい。

たぶん豆乳をモロモロに固めるために酢を使ってあると思われる。

油條はもともと少し入っているが、追加したものもちぎって載せるとさらにコクが増しておいしい。途中から辛い味噌も加えて味を変えて食べてみる。

小龍包は鼎泰豊と比べると皮は厚めだがおつゆたっぷりでボリューミー。

ネットで誰かが書いていたが、この値段でこのクオリティは信じられないというのはホントだなあと思う。

今回はひとりなのでこれ以上頼めなかったが、次回は友達と来てほかのおいしそうなものも色々シェアしたいとも思う。



塩味の豆漿、油條。右の袋に入ったものがテイクアウト用の油條。


小龍包。実はこれだけでもかなりのボリューム。



鼎元豆漿のあとは、歩いてすぐの南門市場に向かう。

ここで調味料やドライフルーツを買うのも今回の旅の目的のひとつ。

日本でも買えるものもあるが、いわゆるジャケ買いで台湾っぽいテイストのものを買うのも楽しみなので。





調味料やさん。何に使うかわからないものも多数。だけど面白い。



1番下の棚のゴマ餡まん、びっくりするくらいおいしい!



これは買っていないけれど…春節用の桃まんじゅう?

写真じゃ大きさがわかりづらいけれど、大きめの白菜くらいのでっかさ。



ここで豆と雑穀類を購入。


南門市場で買ったもの

芝麻醬

ドライマンゴー 

龍眼肉

腐乳

龍眼蜂蜜 

ピーナツのホロホロお菓子

湯円(白玉団子の中にピーナツペーストが入ったもの。冷凍)

※ここで湯円を買うため保冷バッグを持ってきた。

ゴマ餡饅(ここのはどこのより特別おいしいと思う。皮のふかふかさがすごい。)

ハトムギ、蕎麦の実、もちあわ、レンズ豆 、緑豆(この辺りは雑穀ご飯やサラダ用)


龍眼蜂蜜は今までにも買おうかどうしようか迷い倒していつも買っていなかったのだけれど、今回は奮発して帰りの預け荷物の分をオプションで増やしているので思い切って買ってみた。



最後の夕ごはんのため、17時過ぎにゲストハウス隣の牛肉麺屋さんへ。
私はホントに牛肉麺が好き。

2018年暮れ 台北にて 北投温泉からの迪化街

MRT北投駅から北投温泉行きの電車に乗る。

10分間隔で温泉最寄駅との間を折返し運転しているらしい。

北投駅で一斉に降りる乗客も、電車の中もほんのり硫黄の匂いがする。

新北投駅到着後、5分ほど歩いて、目指す龍乃湯到着。



新北投駅から龍乃湯に向かう道。

雰囲気は黒川温泉に似ているかな?


温泉に備えて、途中のコンビニで水とおにぎり購入。

歩きながら食べる。

龍乃湯の受付に行ってみるとかなりの待ちが出ている。今呼ばれているのが35番で、私は48番。30分くらい待ってやっと名前を呼ばれる。


すごかった。

何がって、お湯が熱すぎて。

 事前のネット情報で相当熱いとは知っていたけれど、「まあ、熱いとは言ってもこちとら別府の熱さに慣れてるから、そこまでないやろ。」と、タカをくくっていたところもあったのだが、別次元の熱さ

四畳半くらいのあつ湯(46.3度!)と、その三分の一くらいの狭さのぬる湯(それでも42.5度とか)があって、私が入った時はぬる湯の狭いところにお子さんも含め10人以上がぎゅうぎゅうづめで入っていて、あつ湯には4~5人が身じろぎもせず入っている状況。

しかもあつ湯組のうち3人ばかりは浴槽のふちに腰掛けている。

※別府だったらすぐ怒られるパターンだ。

そして、湯船の周りにぐるっとお風呂イスが並べてあって、そこに腰掛けて涼んでいる人の方が断然多く、15人くらい。

みんな熱すぎてじっと入っていられないとネットで書いてあったが、ホントらしい。

体をしっかりシャワーで洗って、湯船に浸かってみたけれど、「アツーッ!」と、心の中で叫んで5秒も入っていられなかった。ハアハア。

お風呂イス組の末席でいったん体を冷まして、再度チャレンジ。

今度は体が覚悟したのか何とか入れて、それでも2分が限度。

湯船で体を少しでも動かすとお湯が動いてしまい、熱いのが直撃してきて周りの人にも迷惑をかけるからかみんなじっとしているわけだ。

ほかのおばちゃんたちも同様の行動パターンで、カラスの行水状態。

釜山の健康ランドの温泉だと、お子様だけでなくおばちゃんたちもバタ足したりしているけれど、ここはとてもそんな段ではない。

だが、、そんな中、ひとりのおば(あ)ちゃんだけは肩までしっかりとあつ湯に浸かったまま何か大声で喋っている。

まわりのおばちゃんたちに何か説教しているような感じ。すでにお湯の中で煮えてんじゃないか?と思うくらい長く浸かってから上がった姿を見たけれど、肌が真っ赤になっているわけでもなく、ふつうにスタスタと洗い場の方に歩いて行った。

髪はほとんど白髪なのに、肌のツルツル感とハリが半端なかった。温泉効果か?


そうやって入ったり出たりを3回ばかり繰り返して早々に上がった。

修行のような入浴だったが、上がったあとのスッキリ感も半端なく、帰る頃にはまた来たいとおもった。


帰りに駅近くのファストフード店でさつまいものフライドポテトを食べる。

そこまで甘くはないが、優しいお味。

勢いがついてしまい、そのままフラフラと麺のお店にも吸い込まれ、招牌乾意麺というまぜそば的な麺も食べる。

こちらは小ぶりな丼に入っていたので、はしごしてしまったが何とか両方で1食分くらいの量におさまった。





龍乃湯

昭和天皇が皇太子時代に入られたという由緒ある温泉。

周りの他の温泉と違って、日本と同じくハダカで入る。


ミネラルウォーター、たけのこご飯おにぎり 55TWD

北投温泉 龍乃湯 150TWD


さつまいもフライドポテト55TWD



まぜそば的な、招牌乾意麺 35



お店の外観


いったんゲストハウスに戻って休憩しようと思っていたが、明日行こうと思っていたお茶問屋さんが途中の駅近くにあることに気づき、急遽途中下車して向かうことにする。

ここ数年、暮れと7月に行くことにしている「林茂森茶行」は、元々兄弟で切り盛りしていた老舗の店だったが、数年前に仲違いしてしまい、以後 兄と弟それぞれが店を構えているという、京都のどこぞで聞いたことがあるような話で、しかも2軒の店がほぼ隣同志という近さ。

私がいつも行くのは弟さんの方の店で、現在店を回しているのはその息子さんたち。

私の担当はお兄さんの方のようだが、兄弟どちらも日本語がほぼネイティブなので、お茶のテイストについてかなり感覚的な質問をしてもほぼ納得がいく答えがもらえて助かるし、信頼の置ける店と思って通っている。

あれこれ無理に勧めてくることもなく、淡々と誠実にやってくれる感じなのがとても良い。

試飲は毎回1種類までと決まっているため、なるべく今まで飲んだことがないものを試すことにしている。

今回は2種類ある「台湾蜜香紅茶」のうち、天然のシナモンに近い香りが特徴というものを試飲させてもらったが、前回買ったマイルドなほうが好みだったのでそっちにする。

年末の書き入れ時だからか、兄弟、お父さん、4〜5人の店員さん(全員なぜか小柄なおじさん)がフルで接客中。お客も多く試飲のテーブルも満員だった。

そのほか「文山包種茶」、「高山烏龍茶」を購入、台北ナビの掲載ページを見せるとおまけのお茶も貰えるので、遠慮なくいただく。


お茶屋さんを出てそのまま迪化街まで20分くらいかけて歩く。

すでに日は傾いて、新暦ではあるものの大晦日らしい雰囲気が漂い始めていて、迪化街の中にある廟にはお詣りの人がわんさか詰めかけ出している。

こちらも、ここ2年ばかりお世話になっている、「静慧」という生薬と乾物全般のお店を訪ね、からすみ、フルーツティー、ドライレモン、紅花、蝶豆花茶などを買い込む。

ここのからすみはいい感じに生っぽくて好きだ。フルーツティーは、ドライフルーツをダイスにカットしてあるもので、紅茶を入れる時一緒にポットに入れると、濃厚なフルーツの香りと味でしあわせな気分になるのでいつも買うことにしている。ドライレモンは珍しかったので試食させてもらったら結構甘いので、「この甘みは何でつけているんですか?」とお店のおじさんに聞いてみると、自然の甘さだとのこと。レモンが甘い?と思ってきいてみると、完熟したレモンは甘くなるらしく、そういうものを使っていると説明してくれた。(ほんまかいな?)とおもいつつもおいしかったのでよしとして購入。

それにしても紅花、高かったー。

よく行く薬膳のお店で紅花がブレンドされたお茶を時々飲むんだけれど、「よし!これであのブレンド茶の材料が全部うちに揃った!」と、安心。(なにが安心?) 蝶豆花茶は目の疲れにいいらしい。

帰りに「気持ち…ね」と、おじさんが黒糖と干し梅の飴をひとつかみおまけしてくれようとしたが、前回もらって微妙な味だったので、もらうくせにずーずーしいなとは思いつつ、「この飴前にも貰いましたがあんまり好きじゃない。」と言ってみたら、のど飴に替えてくれた。

おじさんありがとう。

2018暮れ 台北にて 1日目

今回はひとりということもあり、久しぶりに日記を書いてみることにする。


1日目

以前はけっこうチェックイン時刻ギリギリで搭乗手続きに駆け込むことも多かったのだが、今回はプライオリティパスもあることだしと思い、早めに搭乗手続きを済ませて、まずはKALラウンジに入ってビールをもらってから向かいにある広いカードラウンジに移動し、ゆっくりしようとおもっていたが、KALラウンジの受付で「今日はエアラインの方で満員になりそうなのでプライオリティパスのお客はお断りと言われ、仕方なくカードラウンジに行く。お客ゼロだったのに。プライオリティパス、使えねー。


ここもほぼ満席らしく、家族づれの人などは、固まって席が取れないかもなどと言われていたが、運良くソファの1人席を見つけ座る。コーヒーを注いで、事前に買って持ち込んだピタパンサンドをこっそり食べる。

コーヒーのあと、紅茶、野菜ジュースも飲む。

久しぶりの野菜ジュース、おいしい…


台北到着。桃園空港を出て、MRTで台北駅方面に行くつもりがうっかり反対方向行きに乗ってしまった。

ああ、またやっちまった…と思いつつ窓の外を見たら、美しい郊外の風景が広がっていて、ちょっと得した気分になった。

いろんな色味の緑でびっしり覆われたおおらかな大地が延々と広がり、おお!という感じ。

こういう時、家族と一緒なんかだとちゃんとアテンドできていない申し訳なさで焦るんだけど、今日は1人だし、全くノープランなのでよしとする。

それにしても全く止まらない電車だった。

いくつかの駅を過ぎるうちに沿線の建物を見ると、外壁に青埔市と書いてある。

ネットで調べたら高雄のあたりらしい。

結局次の桃園駅でやっと停車したので下車し、そのまま反対方向のホームの電車に乗って台北駅方面に向かう。

だいぶお腹が空いている状態で今回の宿に到着。

今回泊まるゲストハウスの両側には2軒の牛肉麺屋があり、それぞれ黄色と白の看板がでている。

ここのゲストハウスは台北での定宿なので、隣の牛肉麺屋にはよく入るのだけど、片一方はすごく美味しくて、もう片方はボケた感じの微妙な味だったということしか覚えていない。

どっちがどっちか忘れてしまっていたので、えーいと思って黄色い方に入ってみる。

メニューの写真を見て、この店が「じゃない方」であると気づき「そーりー、ソーリー」と言いつつ何も頼まずに出て、今度は白い方に入って牛肉麺を頼み、小皿に盛られたにんにくまみれのきゅうりをガラスケースから持ってきて食べる。

あーおいしい。

甘辛く煮付けたごろっと大きな牛肉のかたまりが乗ったこの麺を食べると、台北に来たなあという気分になる。

福岡にも最近あるけれど、高い上に似ても似つかぬ味。



牛肉麺190TWD

きゅうり25TWD


ゲストハウスに15時過ぎチェックインしたあと、まさかのdtvを見はじめてしまう。

何の気なしにダウンロードリストを開き、何の気なしに「おっさんずラブ」第1話を開いたら、やっぱり身をよじるほどおもしろく、いかんいかんと思いつつ、途中何度かの寝落ちも繰り返しながらそのまま8話までイッキ見してしまった…

何しに台北まで来てるんだか、アタシ。意志の弱さここに極まれり。

そうやってダラダラしているうちになんと23時を過ぎ、さすがに貴重な台北の夜なので近くの西門町に行ってみることにする。

土曜の夜だからなのか、もともと夜中まで賑わう地域だからなのかは不明だが、西門町の目抜き通りは相変わらず人通りの多さでびっくり。

でもさすがに飲食店はすでに閉まっているところがほとんどで、この時間のメインは屋台の出店とタピオカティーなどのジュース屋さん。

屋台で「オニオンパイ」という、直径5センチくらいの焼きまんじゅうを3個買い、歩きながら食べる。

おつゆがあふれるほどのジューシーさは無いものの、ネギとお肉のハーモニーがなかなか良い感じ。


その後横丁の路地でゆでとうもろこしを炙っているの見つけ、これも買って食べる。

こちらは期待を大きく裏切り冷凍スイートコーン並み。

もう十分かなと思ったら、なにやら行列が。

士林夜市のフライドチキン的なものが売っているようで、夜中にもかかわらずちっちゃな理性が欲望に負けてしまいこちらも購入。

10分ほど待って渡されたそれは、片手を大きく広げたくらいの大きさとさらに厚みもあり、揚げたてのアツアツで衣がパリパリ。中のお肉も衣も甘じょっぱい味がついていて、夜中の食べ物としてはまさに背徳の味。

ただし思っていたほど脂はしつこくない。

ゲストハウスまでのみちみち歩きながら食べて帰る。


オニオンパイ3個 30TWD

とうもろこし 90TWD

フライドチキン 70TWD