おばちゃんひとり旅ブログ

協調性ゼロの 営業ウーマンが、週末+αで日本とアジアのごくごく限られた場所をしつこく訪問。
ケチケチ旅行の極意を学び、なんでもない風景の中から「なんだコリャ!」とオドロくものを見つける小さな旅の連続を書き綴ってみました。

2015.8 釜山の夏休み②

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あっという間に釜山最終日。


11:00のチェックアウト時間ギリギリにゲストハウスを出て、お土産用のパンを買いにいこうとした瞬間、ゲストハウスの真ん前にある教会にたくさんの人がぞろぞろ入っていくのが目に入った。

そういえば今日は日曜日。

ミサの時間?

2週間前の長崎で浦上教会の日曜ミサに参加してから、クリスチャンでもないのに、教会が気になって仕方ない。

これはもう、なんかのご縁としか思えず、でも、断られても仕方ないと思いながら、入り口まで行って『日本人ですけどいいですか?』と恐る恐る聞いてみたら、『どうぞどうぞ!』と入り口にいた女性が中に案内してくれたので、そのままミサにお邪魔することにした。

案内してくれた女性が、すでに席についている男性に何か耳打ちしたら、その一角のひとたちがみんなこっちをニコニコしながら見て、場所を詰めて1人分の席を作ってくれた。

80歳くらいのおばあちゃんと50代くらいの男性の間に座るように言われて座った。

この男性はAさんという画家さんで、大阪芸術大学の卒業生だそうだ。私の隣に座ったおばあちゃんがAさんのお母さん、席を作ってくれた1人がAさんの奥様のKさん。

浦上教会と比べると荘厳さはなく、何だか大学の教室のような感じで、十字架やステンドグラスやイエス様、マリア様の像も無い。正面の両側にでっかいポスターが貼ってあってその中にかろうじて十字架があった。

オルガンも無く、ピアノと、ドラムセット(!)があった。

信者さんたちは女性の方が若干多く、平均年齢は40代くらい。机の上にテイクアウトのコーヒーを置いている人もいた。

前の方を占めているのは聖歌隊の人たち。(ドリフのあの衣装です)

ミサは1時間半ほどあり、そのうち1時間くらいを牧師様のお話が占めた。

当然中身は全く分からなかったが、お話のスタイルが、牧師様の御説教というより、かなりエキサイティングで、えーっと、どこかでこういう話し方のひとを見たことがあったけど、えーっと…と考えて、やっと思い出したのが、小泉元首相。

もろ政治家の演説スタイル。

はじめは穏やかに話しているが、そのうちだんだん声が大きくなり、絶叫系になって、拳を振り上げて唾を飛ばして何かを訴える。かと思ったら、間にちょいちょいギャグをはさんで笑いも取りつつと趣向を変えてもみせる。

話し方がホント浪花節的。

中身は全く分からなかったけれど、真剣に話を聞いている信者さんたちのリアクションも含めて、韓国の教会を堪能した。

信者でないゲストがミサに参加した場合、信者さんたちに紹介されることになっているようで、私と若いカップルがミサの最後に牧師さんから信者さんたちに紹介されたので、その場で立って日本語で挨拶をした。

その後、献金箱が回ってくる雰囲気が伝わってきたので2,000W用意してAさんに渡したが、信者さんたちはそれぞれ封筒に自分の献金分のお金を入れてきていて、チラッとみたら10,000w入っていたので、あちゃーと思ったが、ここは旅行者ということで許してもらうことにした。


ミサの終わりを知らせる音楽が始まった時、Aさんが『このあとみんなで食事なので、一緒にどうぞ。』と誘ってくださり、いいんか?一体?私なんかが?と思いつつも、どんなシチュエーションでどんな食事なのか、とっても興味しんしんだったのでついて行くことにした。

教会の中の一室に20人分くらいの食事が用意されていた。

メニューはかなり慎ましく、もやしの入った薄いキムチスープがメインで、イリコとシシトウの炒め物、ドングリ豆腐にヤンニョンをかけたもの、キムチ、ご飯、デザートのスイカというものだった。

牧師様も一緒にテーブルを囲んだが、さっきの絶叫系御説教の時と打って変わって朗らかに場を仕切ってあった。

私の向かいに座っていたのは先ほど一緒に紹介された若いベトナム人カップル。ふたりは夫婦だそうで、二人とも韓国語を話していた。

どうもこの場は、教会の信者さんたちの代表と、客人が牧師様夫妻を囲んで食事する場だったようだ。

20分くらいの食事が終わった後、Aさんが別の場所に案内してくれた。下の階の広い食堂で、そこでは食事会に参加した以外の信者さんたちが同じメニューの食事を済ませ、デザートのアイスクリームを食べていた。

Aさんの奥さんのKさんが、日本でもよく見るたい焼きの形をしたアイスクリームを勧めてくれたのでありがたくいただいた。

AさんとKさんが福岡に行った時に訪ねた大濠公園の近くの教会の写真をみせてもらった。

彼らはプロテスタントだが、最初に訪ねた大名の教会はカトリックだったので、その後大濠公園の教会を探して行ったそうだ。

夫妻は時々は福岡に来るとのことだったので、来福の際は連絡してもらえるよう伝えた。

船の時間がだんだん迫ってきたので、そろそろ失礼すると告げると、牧師さんの奥様が、お土産を持たせてくれた。パラソルだそうだった。あとで開けてみると、立派な折り畳み傘で、日本では見ないジャンプ傘だった。

そうして、釜山の教会をあとにした。

不思議な出会いだったが、これも何かのご縁なのだろう。



同じく釜山にしょっちゅう行く友達オススメの「栗の食パン」。甘い栗がこれでもかというくらいたくさん入っている。


今回感動の美味しさだった「ガーリックフランス」。日本のものとの違いは、表面のテカリ。甘いシロップがたっぷり表面に塗ってあり、パンの中にしっかり染み込んだガーリックバターの塩気と合わさり、甘じょっぱくてホント美味しい。

ただし