おばちゃんひとり旅ブログ

協調性ゼロの 営業ウーマンが、週末+αで日本とアジアのごくごく限られた場所をしつこく訪問。
ケチケチ旅行の極意を学び、なんでもない風景の中から「なんだコリャ!」とオドロくものを見つける小さな旅の連続を書き綴ってみました。

2015.8月 悩める釜山女子に博多弁を伝授 ※10.4博多弁解説を追記

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ところで、この日の韓国は全国的に休日。

しかも、10日くらい前に突然決まったらしい。


この日8月15日は戦勝記念日(日本では終戦記念日)で非常にめでたい日。曜日の並びなどもあり、急遽「休み!」となったらしい。(凄い!)


夕ご飯にNちゃんの友達の韓国人の女の子が合流することになっていた。

待ち合わせ場所のデパート1階にすでに待っていてくれたSちゃんは、スレンダーで綺麗なロングヘアが印象的な美女。


3人でご飯に行くことにした。

ビルの二階にあるご飯屋さんで麺を頼み、みんなでシェア。

食べながらSちゃんの近況やお悩みをNちゃんと2人で聞いているうちについつい職業病(いつも派遣スタッフの皆さんのお悩みを聞くのが大事な仕事のひとつ)出てしまい、ついつい突っ込んでイロイロ聞き出してしまい、あっ!と後悔。

話題を変えようと、流暢な日本語を話すSちゃんに応用編として博多弁を伝授することにした。


とっとーと

(利用シチュエーション:この席は今空いているように見えるかもですが、この後やってくる友達のために確保しているんです。だから空いていません。と、いうことを砕けた感じで力説するときなどに利用。)

→「え‥この短いセンテンスにそんなにたくさんの意味が‥とSちゃん絶句。

※はい、分かりやすいようにと思ってかなり具体的に盛ってみましたが、ホントは単に、取ってるの!という意味。」

あと、博多銘菓の名前にもなっている。「如水庵」というメーカーが出しているおまんじゅうで、さつまいも餡とマスカルポーネの相性が絶妙らしい。(食べたことはない。)


すーすーすー

(利用シチュエーション:眉を八の字にしかめて、両腕を交差。そのまま自分の上腕部をさすりながら言う。要は寒い!の意。スースーするねというのが標準語か?)


ぐらぐらこく

(ぐらぐらくる=はらわたがぐらぐらする→腹が立つの意。ちなみに、こくというのも博多弁で、する の意。屁をこく=オナラをする、嘘こけ=うそぉ!などと利用。)


いぼる

(ぬかるみに足がズブズブ入っていって足を取られるの意。昔の福岡のイナカの小学生はほぼ全員体験したのでは。わざっと田植え直後の田んぼのヘリに足を突っ込んでみたり、おろし立ての長靴が嬉しくて、いぼり甲斐がありそうなぬかるみを探していぼってみるなど。(わざっと=わざと※これも博多弁)


しっとーと

(2つの意味がある。①知っているの?の意味で使う場合は疑問系として語尾を上げる。②知っている。の意。単に知っていると言うよりしっと〜と!!と強調したい時に利用することが多い。類義語にしっと〜けん や、しっとっちゃけんね!、しらんけんね(怒)=もー知らない。(プイッ!)などもある。



「すーすーすー???」と、不信の目を私に向けるSちゃんとNちゃん。

ちょっといきなりマニアック過ぎたか‥。



麺を3種類頼んだうちの2つ。左-チーズたっぷりの麺。 右-マンドウが載った麺。どちらもすっぱ辛くて美味しかったが、直前に食べたパジョンとマッコリがどーんとおなかにたまっていたためあまり食べられず‥。

2015.8 釜山の夏休み①

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お盆休みを利用して釜山へ。

今回もほぼノープランで行くことにしたが、1日だけは現地の友達と会うことにした。

釜山で唯一の友達である、日本人のNちゃん。


彼女と知り合ったのは2014年のお正月。

1年くらい前から数回泊まっていた日本人経営のゲストハウスで、年越しの宿泊客に日本のおせちを振る舞うイベントをやると聞いて、何となく面白そうなので参加してみることにした。

お客として行ったのだからおとなしくしていればいいのに、ここでもイロイロと口出ししたい病が出て、年越し蕎麦の準備やおせちの盛り付けの段取り、お雑煮のだしや具のことが気になり、ゲストハウスのオーナーに確認したところ、びっくりするくらい準備不足であることを発見。

大晦日の夕方にオーナーと2人でチャガルチ市場に食材を買い出しに行くことになった。

出しをとるための大きな鍋や、おせちの盛り付け用の青味(韓国ということもあり、えごまの葉っぱ)などを買い込んだが、肝心の鰹節が無かったため、市場の中を延々歩き、乾物屋を片っ端から覗いて鰹節を探すがどうしても見当たらない。

諦めかけた時に最後に寄った乾物屋の奥の方に巨大な袋に入った鰹節を発見、なんとか材料が揃った。

そうして迎えた大晦日の夜にゲストハウスの手伝いできていたのが前出のNちゃん。

彼女も含め、宿泊客みんなの手も借りて、オーナーがこの日のために日本から担いできたおせちを大皿に盛り付けた。

並行して私は年越し蕎麦と翌朝のお雑煮の準備開始。

テレビでは紅白も始まっていたが、ゆっくりみる段でないくらい慌ただしく時間が過ぎ、みんなに年越し蕎麦を振る舞い、自分の分のお蕎麦を立って食べ終わった頃に、近所の釜山タワーでのカウントダウンイベントが始まったようでテレビ中継が始まった。

ものすごい騒ぎがゲストハウスまで聞こえてくる。イベントの目玉の花火が見えると聞き、ゲストハウスの屋上に上がってみると、すぐ隣のホテルの屋上から花火を打ち上げているらしく、真上に上がった花火のど迫力に言葉を失った。


‥‥というのが約1年半前の彼女との出会いで、その後LINEアドレスを交換し、釜山で会うのは今回二回目。

今回はランチと夕ご飯をいっしょにということになった。


ランチは彼女のオススメの「ピアノ教室」???

えっ?ランチは? だから「ピアノ教室」。

「ピアノ教室」でランチが食べられるらしい。

しかも行ってみると閉まっていて、また「?」

ところがNちゃんは隣の食堂に行って「ナントカ、カントカッ!」と交渉開始。

すると隣の食堂のおばちゃんが出てきてガチャガチャとピアノ教室の鍵を開けて中に案内してくれた。

どうも経営が一緒らしい。


丸テーブルで待つこと10分くらい。

2人分の定食が運ばれてきた。

メインは青菜のお味噌汁。

おかず数品とキムチ、ご飯。

お味噌汁の青菜はクッタリ柔らかく煮えている。出しが何なのかよくわからなかったが、コクがあっておいしい。

おかずも全て野菜。満足。

これは「ピアノ教室」の後に行った、現地の人たちに人気の居酒屋のパジョンセット。


たっぷりのマッコリ。


お店の中の様子。夕方開店早々に行ったのでまだお客は少ない。

2015.8 釜山の夏休み②

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あっという間に釜山最終日。


11:00のチェックアウト時間ギリギリにゲストハウスを出て、お土産用のパンを買いにいこうとした瞬間、ゲストハウスの真ん前にある教会にたくさんの人がぞろぞろ入っていくのが目に入った。

そういえば今日は日曜日。

ミサの時間?

2週間前の長崎で浦上教会の日曜ミサに参加してから、クリスチャンでもないのに、教会が気になって仕方ない。

これはもう、なんかのご縁としか思えず、でも、断られても仕方ないと思いながら、入り口まで行って『日本人ですけどいいですか?』と恐る恐る聞いてみたら、『どうぞどうぞ!』と入り口にいた女性が中に案内してくれたので、そのままミサにお邪魔することにした。

案内してくれた女性が、すでに席についている男性に何か耳打ちしたら、その一角のひとたちがみんなこっちをニコニコしながら見て、場所を詰めて1人分の席を作ってくれた。

80歳くらいのおばあちゃんと50代くらいの男性の間に座るように言われて座った。

この男性はAさんという画家さんで、大阪芸術大学の卒業生だそうだ。私の隣に座ったおばあちゃんがAさんのお母さん、席を作ってくれた1人がAさんの奥様のKさん。

浦上教会と比べると荘厳さはなく、何だか大学の教室のような感じで、十字架やステンドグラスやイエス様、マリア様の像も無い。正面の両側にでっかいポスターが貼ってあってその中にかろうじて十字架があった。

オルガンも無く、ピアノと、ドラムセット(!)があった。

信者さんたちは女性の方が若干多く、平均年齢は40代くらい。机の上にテイクアウトのコーヒーを置いている人もいた。

前の方を占めているのは聖歌隊の人たち。(ドリフのあの衣装です)

ミサは1時間半ほどあり、そのうち1時間くらいを牧師様のお話が占めた。

当然中身は全く分からなかったが、お話のスタイルが、牧師様の御説教というより、かなりエキサイティングで、えーっと、どこかでこういう話し方のひとを見たことがあったけど、えーっと…と考えて、やっと思い出したのが、小泉元首相。

もろ政治家の演説スタイル。

はじめは穏やかに話しているが、そのうちだんだん声が大きくなり、絶叫系になって、拳を振り上げて唾を飛ばして何かを訴える。かと思ったら、間にちょいちょいギャグをはさんで笑いも取りつつと趣向を変えてもみせる。

話し方がホント浪花節的。

中身は全く分からなかったけれど、真剣に話を聞いている信者さんたちのリアクションも含めて、韓国の教会を堪能した。

信者でないゲストがミサに参加した場合、信者さんたちに紹介されることになっているようで、私と若いカップルがミサの最後に牧師さんから信者さんたちに紹介されたので、その場で立って日本語で挨拶をした。

その後、献金箱が回ってくる雰囲気が伝わってきたので2,000W用意してAさんに渡したが、信者さんたちはそれぞれ封筒に自分の献金分のお金を入れてきていて、チラッとみたら10,000w入っていたので、あちゃーと思ったが、ここは旅行者ということで許してもらうことにした。


ミサの終わりを知らせる音楽が始まった時、Aさんが『このあとみんなで食事なので、一緒にどうぞ。』と誘ってくださり、いいんか?一体?私なんかが?と思いつつも、どんなシチュエーションでどんな食事なのか、とっても興味しんしんだったのでついて行くことにした。

教会の中の一室に20人分くらいの食事が用意されていた。

メニューはかなり慎ましく、もやしの入った薄いキムチスープがメインで、イリコとシシトウの炒め物、ドングリ豆腐にヤンニョンをかけたもの、キムチ、ご飯、デザートのスイカというものだった。

牧師様も一緒にテーブルを囲んだが、さっきの絶叫系御説教の時と打って変わって朗らかに場を仕切ってあった。

私の向かいに座っていたのは先ほど一緒に紹介された若いベトナム人カップル。ふたりは夫婦だそうで、二人とも韓国語を話していた。

どうもこの場は、教会の信者さんたちの代表と、客人が牧師様夫妻を囲んで食事する場だったようだ。

20分くらいの食事が終わった後、Aさんが別の場所に案内してくれた。下の階の広い食堂で、そこでは食事会に参加した以外の信者さんたちが同じメニューの食事を済ませ、デザートのアイスクリームを食べていた。

Aさんの奥さんのKさんが、日本でもよく見るたい焼きの形をしたアイスクリームを勧めてくれたのでありがたくいただいた。

AさんとKさんが福岡に行った時に訪ねた大濠公園の近くの教会の写真をみせてもらった。

彼らはプロテスタントだが、最初に訪ねた大名の教会はカトリックだったので、その後大濠公園の教会を探して行ったそうだ。

夫妻は時々は福岡に来るとのことだったので、来福の際は連絡してもらえるよう伝えた。

船の時間がだんだん迫ってきたので、そろそろ失礼すると告げると、牧師さんの奥様が、お土産を持たせてくれた。パラソルだそうだった。あとで開けてみると、立派な折り畳み傘で、日本では見ないジャンプ傘だった。

そうして、釜山の教会をあとにした。

不思議な出会いだったが、これも何かのご縁なのだろう。



同じく釜山にしょっちゅう行く友達オススメの「栗の食パン」。甘い栗がこれでもかというくらいたくさん入っている。


今回感動の美味しさだった「ガーリックフランス」。日本のものとの違いは、表面のテカリ。甘いシロップがたっぷり表面に塗ってあり、パンの中にしっかり染み込んだガーリックバターの塩気と合わさり、甘じょっぱくてホント美味しい。

ただし